2010年01月21日

傷害:障害の従業員を15年暴行 容疑の専務を書類送検--兵庫のパン工場

クイックポスト | Movable Type Publishing Platform傷害:障害の従業員を15年暴行 容疑の専務を書類送検--兵庫のパン工場
 ◇熱い皿に腕押しつけ

 知的障害がある男性従業員(35)の腕を、熱せられた製パン皿に押しつけ、やけどを負わせたとして、兵庫県警三木署は同県三木市のパン製造会社の専務(41)を傷害容疑で神戸地検に書類送検したことが捜査関係者への取材で分かった。書類送検は今月13日付で、同署の聴取に対して専務は「殴るなどしたのは指導のつもりだった」と釈明したという。

 同社関係者によると、専務は日常的に男性に殴るなどしており、そうした状態が約15年間続いたという。男性は毎日新聞の取材に対し「殴られるのが怖くて言い出せなかった」と話している。

 捜査関係者によると、専務の書類送検の容疑は08年8月ごろ、男性が仕事に集中しないことなどに立腹し、パンを焼く際に使う、熱した鉄製の皿に男性の腕を押しつけるなどし、やけどを負わせたとしている。男性の腕には現在もやけどの跡が数カ所残っている。

 同社関係者らによると男性は92年に入社。中度の知的障害のため、仕事に集中しにくく、専務は入社半年後ごろから殴るなどし始めた。「こんなこともできないのか」などと言い、従業員らが専務に注意しても聞き入れなかったという。

 男性は昨年、退職。同6月、同社関係者と同署に被害届を出した。同社は従業員約30人で、給食用のパンを納入するなどしている。

 専務は毎日新聞の取材に対し、日常的に頭を殴るなどしたことを認めたうえで「工場内はやけどをしやすいため、注意するつもりの行為だった。今回の男性のやけどにはかかわっていない」と説明している。【村上正】

毎日新聞 2010年1月21日 大阪朝刊