2005年01月28日

難病の子出産は医師の説明不足…2審、介護費も認める

YOMIURI ON-LINE / 社会

難病の子出産は医師の説明不足…2審、介護費も認める

 遺伝性難病の子供が生まれたのは、医師の説明が不十分だったためとして、東京都内の夫婦が日本肢体不自由児協会(東京都板橋区)に計約1億6200万円の支払いを求めた訴訟の控訴審判決が27日、東京高裁であった。

 西田美昭裁判長は1審・東京地裁判決と同様、医師の説明不足を認定した上で、1審が認めなかった介護費用約3490万円を含む、約4830万円の支払いを命じた。

1審は「介護費用を認めると、健常児より出費がかかるということになり、難病の子を負の存在にしてしまう」として、慰謝料など約1760万円の支払いしか命じなかった。これに対し、同高裁は「介護で両親が抱える負担を被告に賠償させるもので、介護費用を認めても難病の子を負の存在とすることにはならない」と判断した。

 判決によると、夫婦は1992年、運動障害などを伴う中枢神経症のペリツェウス・メルツバッヘル(PM)病の長男をもうけた。その後、同協会が運営する児童福祉施設の医師に相談した際、「兄弟にはまず症状は出ない」と説明され、その後の出産を決めたが、99年に生まれた三男がPM病だった。
(2005/1/28/00:55 読売新聞 無断転載禁止)