2004年12月02日

障害者虐待:男性職員が複数の入所者に暴行 佐渡福祉会

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障害者虐待:男性職員が複数の入所者に暴行 佐渡福祉会

 新潟県佐渡市の社会福祉法人「佐渡福祉会」(渡辺貞治理事長)が運営する知的障害者更生施設「第二岩の平園」(佐山三憲園長)の男性職員(41)が、複数の入所者に殴るけるの暴行を繰り返していたことが分かった。虐待は少なくとも97年からたびたび行われていたが、同法人が把握していたのは3回だけで、市への報告義務も果たされていなかった。県と市は近く調査する方針。

関係者によると、この職員は94年4月、同法人が運営する同市内の「岩の平園」に支援員として入園した。今年3月、異動先の「第二岩の平園」で、失禁した男性入所者を洗濯場まで連れて行く際、指示に従わなかったことに腹を立て、ひじで顔を殴りつけた。4月には、同じ入所者がおむつのストッパーを何度も外したことに腹を立て、殴ったりけったりした。

 職員は97年8月にも、「岩の平園」の男性入所者の入浴を介助する際、悪口を言われて激高、顔を10回ほど平手で殴り、転んだ入所者の顔をけるなどの暴行を加え、頭に切り傷を負わせた。

 3回の暴行に対し、同法人は被害者の保護者に謝罪し、そのたびに職員を出勤停止7日間や減給20分の1(3カ月)の懲戒処分にした。しかし、知的障害者福祉法で義務づけられている市への報告はしなかった。

 この職員は毎日新聞の取材に「毎年1、2回は同様の暴行を繰り返した。相手は5人ぐらい」と話し、恒常的に入所者に暴力を振るっていたことを認めた。理由について「入所者の更生が進まず、感情的な部分が出てしまった」と話している。

 渡辺理事長は「把握している3回以外の暴行は知らなかった。現場と密接な関係を築き、再発防止に努める」と釈明。一方、県障害福祉課は「事実なら極めて問題。関係者の事情聴取や施設の立ち入り調査に乗り出す必要がある」としている。

 佐渡福祉会は82年7月に社会福祉法人として認可され、同年に岩の平園、94年に第二岩の平園を開設した。入所者は各50人。【磯野保、鳴海崇】

毎日新聞 2004年12月2日 3時00分