2004年03月31日
『頑張ってよかった』 原告ら抱き合って喜び 知的障害者虐待で判決
『頑張ってよかった』 原告ら抱き合って喜び 知的障害者虐待で判決
「今まで頑張ってきてよかった」-。水戸市内の段ボール加工会社で働いていた知的障害のある元女性従業員三人に対する虐待事件訴訟で三十一日、判決が出ると原告の女性らは弁護士と抱き合い、泣きながら勝訴を喜び合った。
公判には、二十五人分の傍聴券を求めて七十一人が長蛇の列をなした。提訴から六年と八年。傍聴席に入れなかった支援者の間からも歓声が上がった。弁護団十二人は「完全勝利の判決」と満足そうに話した。
これまでの裁判では、証言の信用性が問われ、立証が難しいため、知的障害者が証言をしたり、原告となることは少なかった。弁護団は、専門家の意見を聞きながら勉強会を重ね、裁判所に理解してもらうよう苦心した。裁判所も威圧感を取り除くラウンドテーブルでの非公開裁判や、証言をビデオ撮影して言葉で表現できない部分を表情や動作で補わせる方法を採用するなどした。
判決では、女性らの証言を採用。争点となっていた被告の性的暴行や日常的な暴行について認めた。
判決を受けて弁護側は、水戸地検が不起訴処分とした十数件の暴行などについて「検察審査会に申し立てるかを、前向きに検討したい」と話した。 (平木 友見子)
中日新聞 2004年3月31日
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