2003年11月11日
知的障害者施設舞台に衝撃 公選法違反
知的障害者施設舞台に衝撃 公選法違反
「許されることではない」-。四日市市で起きた総選挙の投票干渉事件で、施設職員逮捕の知らせは、舞台が知的障害者施設だけに関係者に衝撃を与えた。
「警察です」。同市別名3丁目の知的障害者更生施設「垂坂山ブルーミングハウス」では10日午後6時20分ごろ、県警の捜査員約10人がインターホン越しに声を掛けて中に入り、家宅捜索を開始した。
同施設を運営する「四日市福祉会」の柏木厳理事長の妻の隆子施設長は同日午後7時ごろ、研修先から旅行かばんを持って施設に戻ってきた。報道陣に対しては、「何も弁明はありません」「ほとんどの施設が選挙に連れて行かない中で、自立を支援するために連れて行った」などと話した。
また、逮捕された施設の作業指導員森正樹容疑者(52)については、「おとなしく気の弱い人。警察の厳しい取り調べにあったのだろう」と話し、捜査員には「しっかり見ていってください」と語気を強めた。
しかし、ある入所者の親族は「もし本当なら許されることではない。障害者ならなおさらひどい話だ」とショックを受けた様子で話した。
事件の舞台となった同市選挙管理委員会の担当者は「気がつかなかったし、そんなことができるとは考えられない」と当惑していた。
同市内にある別の知的障害者施設の男性職員は「不在者投票に連れていくことはある。候補者がどういう主張をしているかの話をすることもあるが誰に入れろなどは言わない」と話した。
今回、事件の端緒をつかんだのは不在者投票所で警戒中の県警捜査員だった。県警は、全市町村の庁舎に捜査員を張り付け、身代わり投票などの不正行為に目を光らせていた。
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