2003年09月11日

判決 放火容疑の被告に無罪 「誘導され自白」と福岡地裁

毎日新聞
  福岡地裁久留米支部は9日、非現住建造物等放火などの罪に問われた福岡県八女市の男性被告(26)に無罪(求刑・懲役3年6月)を言い渡した。高原正良裁判長は「知的障害者である被告が捜査の中で自白を誘導された可能性が高く、その信用性は低い」と述べた。

  男性被告は昨年7月22日、八女市のほこらに新聞紙を差し込んで放火、同8月14日には同市の民家の敷地内に侵入したとして起訴された。放火はいったん自白したが、公判では否認していた。

  判決で高原裁判長は、検察側が唯一の物的証拠として提出した、現場に残された菓子の包装紙についても「指紋を採取していないなど、裏付け捜査は不十分」とした。